カウンセラーをしている人から「公認心理師を持っていないと今後仕事をしていくのは難しいのか」と聞かれることがありますが、未来のことは誰にも分らないので「持っているとできる仕事が多いのは確かだが、持っていないと仕事がなくなるのかどうかはわからない」と答えています。
この記事は、公認心理師という国家資格を持っていないカウンセラーを例に出して、不確定な未来を不安がり、はっきりとしている現実から目を逸らしてしまうことのリスクについて書いています。
どこに視線を向け、どう行動するか
私の考えとしては、わからないことを考えるより、わかっていることに目を向けて取り組むことが重要だということです。
自分の知識や技術、その他要因が他人に対して心理支援を行うレベルに達しているかという点が重要で、もし足りていないというのがわかっていることなら、わからない未来を気にするよりわかっている現実に目を向けて努力をした方が良いです。
公認心理師は名称独占資格なので、この資格がないとカウンセリングをしてはいけないという法的は縛りはありません。
資格の有無よりも、努力の有無の方が確実に未来に影響します。
これは公認心理師を持っていても同じことが言えます。
心理職として何らかの形で誰かの支援をしようとした時、実力不足だと感じたら努力をするしかないし、最低限の努力は実力不足を感じる前にやっておかなければなりません。
公認心理師は全国に73000人ほどいるそうですが、心理支援の仕事だけをして生活を成り立たせることができている人は一部でしょう。
このような現状ですから、資格の有無よりも自分がやろうとしている仕事に必要な力を身につける努力を続けることが大切だと思っています。
不確かな未来より、確かな現実に答えがある
公認心理師という資格を持っていないことがカウンセリングやその他心理支援の仕事を行っていく上でどのように影響するかという不確かな未来より、自分の現状という確かな現実にこそ自分が何をすべきかという答えがあるのです。
ビジネスを行うために未来を予測することは大切ですが、自分の不安を軽減するために未来がどうなるのかという答えを求めることは望ましいとは言えません。
未来を予測することも現実という確かなものを題材として行っていることで、ビジネスで結果を出している人はしっかりと現実と向き合っているのです。
現実が望ましくない状態だったとしても、まずはそれを受け止めて行動を起こす気持ちがなければ気休めに未来の答えを誰かに求めて安心しようとしてしまいます。
私は質問してきたカウンセラーには、厳しい現実でも、自分の力不足を感じさせられる現実でも受け止めて行動を起こしていくことでしか未来は見えてこないということを理解してほしいなと思って話をしました。
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