
パワハラから生まれる人間関係の悩み
「職場の人間関係で悩んでいます。」という相談依頼は比較的多いのですが、その中の多くは背景にパワハラがあります。
「仕事ができない私が悪いのですが、上司からの指摘されることに委縮してしまってミスが増えて何度も同じことで怒られています。」
職場の人間関係で悩んでいる人の中にはこのような訴えをする人がいます。
この話をさらに詳しく聴いてみると、この人に対する上司の言動は、業務上必要だと思われる内容を大きく逸脱していて、部下の人格否定にまで及んでいることがわかります。
罪悪感を与えてパワハラを正当化する上司
パワハラをする人は、「お前がミスをしてみんなが迷惑している。」、「お前のせいで俺の仕事が進まない」というような言動で部下に罪悪感を与えて、パワハラを正当化していることがあるのです。
そのため、パワハラを受けた人がカウンセリングに来られた時には、過度な自責の念を抱えて心を病んでいることがあります。
このようなケースには、本人が本来考えなければならない仕事上の課題と上司の言動の是非を分けて考えてもらい、仕事上で改めることや成長することが求められていることを明確にしつつ、上司の言動の中でその点を指摘している部分と不必要かつ不適切な部分とを分けて考えるように促します。
そうするとパワハラを受けて悩んでいた人は、自責の念が軽くなり心の状態が良くなり、自分の課題も明確になって仕事での成長も進むようになっていくのです。
このようなカウンセリングを行っている中で感じていることは、労働者がハラスメントに対する知識を持つことは、ハラスメントを受けた時の心の防衛になるということです。
ハラスメントの専門知識を身につけることができる資格
そんな風に感じている時に出会ったのが『雇用クリーンプランナー』という資格です。
資格を取得する過程で身につく知識は、パワハラと言える指導を受けた時にその言動の中に含まれている適切な指摘と不適切な言動を分けて受け止めることにつながり、余計な自責の念を背負わずにすむようになります。
また上司の言動に対して適切な基準を持ってパワハラであることを指摘することもできるようになるでしょう。
『雇用クリーンプランナー』という資格を知り、その内容を学んだ時に、この資格が広まることは、不適切な言動で心の健康を害してしまう人、自分の可能性をつぶされてしまう人が減っていくことにつながるのではないかと感じました。
資格を持っていることで生まれる適切な防衛力
上司からのパワハラに対して警戒心だけが強くなってしまい、上司の言動に対して何もかも「それはパワハラです!」と言っていると、自分自身がハラハラ(ハラスメントハラスメント)をしていると言われかねません。
ハラハラとは、上司の言動に対して過剰にハラスメントだと指摘して業務上の適切な指導を妨害したり、上司にストレスを与える行為です。
しかし、知識を持っているだけでなく、知識を持っていることの証明となる資格を取得して、それを上司にも認知されていると上司がその部下に対して迂闊な言動を行いにくくなります。
知識を持っていることを認知されること自体が防衛力になるのです。
パワハラに対する相談は年に数10件は入ってきますが、その中で知識を持っていることを認知されていることは有効な防衛力になるのではないかと感じるようになり、そのような経緯があったからこそ『雇用クリーンプランナー』の普及を事業として手掛けるようになったのです。
この資格は、会社員としての自己防衛はもちろん、自分が管理職になった時の組織運営にも役立つものです。
そのため、まだ若いうちから学ぶ価値があり、可能なら学生時代に取得しておいても有益な資格だと思っています。






